ばいじん・粉じん特論の発生源施設とダスト特性のまとめ
微粉炭燃焼ボイラー
- ダストの主成分は二酸化けい素SiO2、酸化アルミニウムAl2O3
- ボイラーの構造や燃料の相違により、粒子径分布が大きく変わる
- ダストの見かけ電気抵抗率は108~1011Ω・m
- 酸化ナトリウムNa2Oや未燃カーボンが少ないほど、ダストの電気抵抗率は高くなる
- ダストの密度は2,100kg/m3
- 約45µm以下のダスト粒子はきれいな球状
重油燃焼ボイラー
- ダストは粗大なアッシュ、コークス状の多孔質粒子、粒径0.01µmの極めて微細なカーボンブラックが30%程度含まれる
- ボイラーの構造や燃料の相違により、粒子径分布があまり変わらない
- ボイラーの出口煙道で硫酸分をアンモニアで中和し、硫酸アンモニウム(NH4)2SO4として捕集する
黒液燃焼ボイラー
- 中位径が0.1~0.3µm程度の微細なダスト
- ダストの見かけ電気抵抗率は107Ω・m(最大)
- 焼結炉の排ガスにはSOxが含まれる
セメントキルン
- セメントの主成分である酸化カルシウムCaOが多く含まれる
転炉
- 鉄を製錬する設備
- ダストの主成分は酸化鉄Fe2O3
骨材乾燥炉
- 骨材の主成分である二酸化けい素SiO2や酸化カルシウムCaOを含み、凝集性や親水性が小さい
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