【公害防止(大気) ばいじん・粉じん特論】石綿

ばいじん・粉じん特論

公害防止(大気)ばいじん・粉じん特論の「石綿」に関する覚えるポイントをまとめました

特性

鉱物名特性
クリソタイル主な成分はけい素マグネシウム
国内で工業的に使用された95%以上を占める
蛇紋石族
アモサイト硬度・密度が最も高く、耐熱性に優れる
クロシドライト耐酸性に優れる

0.1wt%を超える石綿を含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供、使用が原則として禁止

石綿の判定基準

  • 長さ5µm以上、幅3µm未満でかつ長さと幅の比が3以上の繊維状物質を計数の対象とする
  • 短繊維が曲がっている場合には、繊維の直線部分を目安にして曲がっている部分に沿って真の長さを推定して判定
  • 枝分かれした繊維の場合には、1つの繊維から枝分かれした部分を含む全体を1本と数える
  • 数本の繊維が交差している場合には、交差しているそれぞれの繊維状粒子を1本と数える
  • 繊維が絡まっていて正確に数を読み取れない場合には数えない
  • 粒子が付着している繊維の場合は、粒子を無視し計数する
  • 計数視野領域の境界内に両端が入っていれば1本と数える。片方の端のみ入っていれば、1/2本とする

捕集用装置、器具および試薬

フィルター直径47mm、平均孔径0.8µm
円形白色のセルロースエステル製のメンブレンフィルターを使用(格子印刷×)
フィルターのホルダー直径47mm円形ろ紙用のホルダーで
有効ろ過面の直径が35mmのカウル付きオープンフェース型
吸引ポンプおよび流量計捕集用ろ紙をホルダーに装着した状態で
既定の流量が得られる電動式吸引ポンプおよび流量計
連結管捕集中の吸引圧力に耐えられるもの
測定器具倍率40倍の対物レンズおよび倍率10倍の接眼レンズ
使用する光学顕微鏡
アイピースグレイティクル接眼レンズに装着することにより
顕微鏡によって観測される繊維の大きさを計測できるもの
試薬フタル酸ジメチルおよびシュウ酸ジエチル
またはアセトンおよびトリアセチン

石綿粉じん対策 フード形式と作業工程の組み合わせ

石綿粉じんの捕捉にはフードを用いる

フード形式と作業工程(装置)の組み合わせ

  1. 囲い形
    • 秤量作業自動計量機
    • 移送作業ベルトコンベアバスケットコンベア
    • 切断シート切断機
  2. ブース形
    • 開袋・投入・取り出し作業乾式混合機
    • 成形作業予備成形プレス
  3. 外付け形
    • 秤量作業秤量機
    • 成形作業予備成形プレス以外の成形機
  4. レシーバー形
    • 切断及び研削作業シート切断機以外のもの

繊維数濃度

繊維数濃度

$$F=\frac{AN}{anV}$$

$F$:繊維数濃度[本/L]、$A$:捕集用ろ紙の有効ろ過面積[mm2]、$N$:計数繊維数の合計[本]、$a$:顕微鏡の視野の面積[mm2]、$n$:計数を行った視野の数、$V$:採気量[L]

コメント

タイトルとURLをコピーしました