【公害防止(大気)大気概論】大気汚染物質の健康被害

公害防止管理者(大気)

公害防止(大気)大気概論の「大気汚染物質の健康被害」に関する覚えるポイントをまとめました

二酸化硫黄SO2による健康被害

  • 上部気道で吸収されやすく、鼻粘膜、咽頭、喉頭や気管・気管支の上部気道を刺激する
  • 吸入されたSO2は生体内の水分と反応して、亜硫酸水素イオン、亜硫酸イオンになる。このときに発生する H+イオンや亜硫酸水素イオンは、生体内の核酸、たんぱく、脂質などど反応し、生体に影響を与えると考えられている
  • 生体に吸収されたSO2のほとんどは肝臓で解毒され、硫酸塩となって尿中に排出される

二酸化窒素NO2による健康被害

感染抵抗性の減弱を引き起こす

一酸化炭素COによる健康被害

肺胞で酸素を運搬している赤血球のヘモグロビンHbと強く結合し、CO‐Hbを形成

光化学オキシダントによる健康被害

  • NOxと炭化水素、VOCに太陽光が照射されると光化学反応が起こり、オゾンやPANなどの酸化力の強い物質が二次的に生成される
  • PANは眼結膜刺激物質

アスベストによる健康被害

  • 石綿暴露作業に従事すると、石綿肺、肺がん、胸膜等の中皮腫などの発生の危険が高まる
  • アモサイトやクロシドライトはクリソタイルに比べて中皮腫発生の危険度が高い
  • 石綿および石綿を0.1wt%超えて含有する製剤その他の物の製造、輸入、譲渡、提供または使用が2004年より原則禁止されている

浮遊状粒子物質とは

  • 浮遊粒子状物質SPM(PM10):粒径が10µm以下の粒子
  • 微小粒子物質PM2.5:粒径が2.5µmの粒子を50%分離できる分粒装置を用いて、より粒径の大きな粒子を除去した後に採取される粒子
  • SPMおよびPM2.5 には、硫酸イオン、硝酸イオン、有機炭素化合物、アンモニウムイオン等を化学成分として含むものがある

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